電力会社から夜間購入した安価な電力や太陽光発電システムで発電された電気はお宅で使用され、余った電力を売電(太陽光)、もしくは蓄電池へ充電する、蓄電池からお宅へ電力を出力するなど、最適な(最も経済的な)電力を使用するための制御をハイブリッドパワーコンディショナで行います。

住宅用蓄電池システム Storage Battery
創った電気は余さず使う。太陽光発電システムには蓄電池がベストマッチです。
住宅用の蓄電池システムは、夜間などの安価な電力や、太陽光発電システムの余剰電力を貯め、必要に応じて出力することで暮らしに必要なエネルギーをより安く、快適に使用することができます。また災害などによる停電時時には家庭内で使用する電力を賄うことができます。テレワークなどで自宅で過ごすことが多い、オール電化だけど夏休みのエアコン使用で昼間の高い電気を使いがち、近年の大規模台風に備えて2日程度の停電に対応できる備えが欲しい。そんなニーズにぴったりなこれからの暮らしの必需品です。
10年目以降の太陽光を生かす蓄電システム
今、太陽光発電システムをお使いのお宅のほとんどが固定価格買取制度を活用した余剰売電接続となっています。「FITで売電収入」といえば聞いたことがあるかもしれません。開始当初はば、余った電気を10年間、1kWhあたり48円で電力会社が買い取ってくれる、つまり購入電力の倍近い価格で買い取ってくれるといった制度でした。2020年では1kWhあたり21円と金額は大きく下がっていますが、この制度を活用した太陽光発電導入は今なお注目です。
非常に恩恵の大きい固定各買取制度ですが、10年目以降の売電は保証されていません。各社で買取サービスを展開していますが、市場価格を鑑み、売電単価は抑えめです。ちなみに、当社買取サービスはこちらをご参照ください。
FIT法による売電が終わった後の太陽光発電システム活用についてはこちらの記事も参考にしてください。
蓄電システムの仕組み


ハイブリッドパワーコンディショナによる制御によって蓄電池への電力の充電、放電が行われます。通常全て自動で最適化が行われますが、どの様な動きをしているかは表示ユニットによりいつでも確認できます。
使い方や電力契約に合わせて二つの運転モードが選べます。
オール電化+テレワーク時代に最適な経済モード

最も経済性が高くなる組み合わせで、オール電化契約のお宅におすすめなな制御モードです。
オール電化住宅では日中の電力料金単価(1kWhあたりの料金)が深夜時間の3倍近くに設定されることもあり、日中家にいる暮らし(テレワークなど)で日中の消費電力が多いお宅では電気代が大きく膨れ上がってしまっているという話も聞いています。経済モードでは、深夜ののお得な電力を充電し、朝や日中使用することで電気代を抑えることを最大の目的としています。日中の使用量に合わせた蓄電容量を選定することで、朝までに貯めた電力を夜間まで経済的に使用することもできます。
太陽光発電が設置されている場合、余った電力の積極的な充電は行わず、できる限り電力会社へ売電する仕組みになっています。節電モードにすることで今ある発電設備の価値を最大限高めながら、日々の電気代を節約することが可能です。
固定価格買取期間終了後の電力活用や、新規に太陽光発電を設置する方に最適なエコモード

太陽光発電システムで発電した電力を最大限お宅で活用するためのモードがエコモードになります。
設置後10年を超え、売電価格が下がってしまった太陽光発電システムや、これから太陽光発電を新規に導入される型にお勧めしたいのがエコモードです。
エコモードでは発電した電力をできる限りお宅で使用できる様、電力をコントロールします。発電された電力はまつお宅で使用し、余りが出ればまず蓄電する。さらに余れば売電する、といった順で制御されますので、日中貯めて、夜から朝に貯めた電気を使うことで、一日中太陽からの無償の電力を暮らしに活用することが可能です。
導入にあたっては、月々の電力消費量を目安にしていただくと良いかと思います。太陽光発電のモニターをチェックしていただき、月の購入電力量と太陽光発電の自家消費量を足した値をチェックしてみてください。足した数を月の日数(1月なら31日)で割ると1日あたりの使用電力の目安がでます。容量はこの値を目安にしてみることが良いかと思います。
また、余剰電力がどの程度あるかもチェックポイントです。余剰がない状況では蓄電が十分にできないため、蓄電池が活躍できません。この場合太陽光発電モジュールの増設などを合わせて検討するのも良いかもしれません。
災害時も安心。蓄電池の停電対応機能
近年、大規模化する台風や、地震の発生などにより、大規模な停電の発生が増えています。温暖化ガスの増加による気候変動の影響だという意見も聞かれます。これからの時代、自己防衛として、食べ物や生活用品の備品が必要なように、家庭で使うエネルギーは家庭で備蓄しておくことが必要となってくるのかもしれません。「エネルギーの備蓄」は蓄電池の最も得意とするところです。日常使う蓄電池の一部を「備蓄」することで、もしものときに備えることができます。ご希望、ご予算に応じて、様々な方法でもしもの場合に備えることが可能です。

全ての家電が使える、全負荷モデル
停電時には家中の全ての負荷に蓄電池の電力を供給することが可能です。大型の出力(3kWー4kW)で200V機器への電力供給をサポートすることもできます。オール電化住宅であれば、何不自由なく暮らしを維持することができます。ポイントは、大容量の蓄電池と組み合わせることです。小容量では様々な機器を使った場合、あっという間にためておいた電力を消費してしまいます。日中は太陽光発電システムからの充電も組み合わせて使用することで長期停電でも対応可能な住宅になります。
特定の部屋、系統を守る、特定負荷モデル
通常使用時は全ての負荷に対して、停電時は事前に決められた負荷にのみ蓄電池の電力を供給するモデルです。日常必要な容量だけ導入しておいて、非常時は供給先を最低限維持したい危機への供給へ制限することで、コストパフォーマンスを高めます。全負荷モデルと比べると非常時は少々窮屈ですが、冷蔵庫や情報収集のためのテレビや通信機器、特定の部屋の照明など、どうしても必要な場所に接続し、消費電力を抑えることで、長時間の稼働を確保することが可能です。今時の省エネ家電への交換も非常に効果的です。
必要な機器を直接接続 コンセントモデル
非常時には、蓄電システムについた専用コンセントに直接接続することで必要な機器の電力を供給します。300Wー1kWと接続できる機器も限られます。太陽光発電システムと組み合わせることを前提とし非常時は最低限の電源確保ができれば良いといった製品です。インバーター機能を最小限とすることで普段使いのコストパフォーマンスは一番優れます。もしもの時用の機能を保険と考えるのであれば、保険料が一番安くなるのがこのモデルとなります。当社製DDCシリーズはこのモデルとなります。
サンジュニア 蓄電ユニットDDCシリーズ サンジュニアが開発したオリジナルシステム

太陽光発電システムをお持ちの方へ朗報! FIT満了後も太陽光発電の価値をますます高める 最新鋭・低価格の蓄電ユニット登場!
当社が新たに開発した「蓄電ユニット」は、2009年からFIT(固定価格買取制度)の適用を受けた太陽光発電設備が10年を経て満了の時期となり48円/kWhの売電単価が一気に7〜10円になる、いわゆる「FIT2019年問題」に対応するために機能を特化した太陽光発電専用の蓄電ユニットです。
特徴
従来品のおよそ1/2の低価格を実現!!
太陽光発電システムに接続する為だけの専用設計、非常時はコンセント接続のみのバックアップ、専用工事チームによる施工など、機能を日常使いに特化させることで実現した圧倒的な低価格が自慢です。その価格は4.6kWモデルで100万円以下(工事費込み)圧倒的な低価格で固定価格が切れて売電収入が下がってしまったお宅の太陽光発電システムを「自家消費で」より活躍させることが可能です。
ご使用中の太陽光発電システムに追加接続するための専用設計
お使いの太陽光発電システムはそのまま、DDCシステムを追加接続するだけです。今お使いのパワーコンディショナを交換する必要はありません。工事も1日以内に終了しますのでお客様のご負担も最小限で済みます。対応するパワーコンディショナは今後拡大予定です。
Wi-fi接続により動作状況をスマホやパソコンで確認できる!
蓄電システムの稼働状況はWifiを通じてお客様と我々で共有致します。異常が検知されれば当社からのかけつけはもちろん、お客様も日々動作状況を確認いただけますので、電気の効率的な使い方、無駄なく太陽光発電システムの電気を使う生活など、新たな楽しみが生まれます。
効果
CO2を極力排出しないクリーンな生活を実現!
蓄電池に充電される電力エネルギーは100%太陽光発電システム生まれです。環境負荷を与えない電力エネルギーは当社で運営する「サンジュニアチームクリーン」を通じて、地域の環境改善に役立ちます。クリーンな電力を無駄なく使うことで、暮らしも、地域も気持ちよく。快適な暮らしを実現します。
「売る」より「使う」で電気代を限りなくゼロに近づける!!
固定価格買取制度終了後の売電単価はそれまでの48円/kWh、42円/kWhから7円/kWh-9円/kWh程度まで下がってしまいます。ちなみに通常のご家庭ですと買っている電力は24円から35円程度です。(プランによって幅があります。)蓄電システムを導入することで、発電した電力を余さず使うことができれば、より高い圭勢効果が期待できるのです。蓄電容量は、4.8kW、7.0kW、9.6kWから選べますので、暮らし方や太陽光発電システムの大きさに合わせてもっともバランスのよい容量を選択することで、お客様の暮らしに最適な蓄電池を導入可能です。
停電時などには非常用電源としても活躍!!
DDCシリーズは普段使いに特化した蓄電システムですが、もしもの時は専用コンセントに接続することで様々な機器を使用することが可能です。昼間は太陽光発電システムから自動的に充電されるので、日さえ出れば、長期にわたり電力を供給することも可能です。災害時に最も困るスマートフォンの充電や照明に小消費電力製品の電力を繋ぎます。

DDCシリーズ 主な仕様
品番 | DDC-141 | DDC-131 | DDC-121 |
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外形寸法 | h860×w523×d663㎜ | h860×w523×d663㎜ | h860×w523×d663㎜ |
重量 | 125kg | 100kg | 75kg |
最大入力電力 | 6000W |
6000W | 6000W |
最大出力電力 | 3600W | 3600W | 3600W |
入力動作電圧 | 250-360V | 250-360V | 250-360V |
入力最大電流 | 10A | 10A | 10A |
蓄電容量 | 9.6kW | 7.2kW | 4.8kW |
ライフサイクル | 6000回以上 | 6000回以上 | 6000回以上 |
使用温度範囲 | -10度から+60度 | -10度から+60度 | -10度から+60度 |
設計寿命 | 10年以上 | 10年以上 | 10年以上 |
品質認証 | IEC62619 | IEC62619 | IEC62619 |
設置場所 | 屋外 | 屋外 | 屋外 |
自立(停電時)出力 | 300W(AC100V) | 300W(AC100V) | 300W(AC100V) |
蓄電システムの疑問、質問お答えします!
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蓄電池は元が取れますか?
家庭用蓄電システムの価格は工事費込みで100万円から200万円程度の製品が多くラインナップされています。蓄電池の充電性能が60%以下になることを寿命と想定した場合、10年程度を見込んでいるものがほとんどです。
例えば、極端な例として太陽光発電システムが設置された先で蓄電システムを導入し、家で使用する電気を全て太陽光発電で発電した電気へ置き換えられたとします。今お使いの電力使用量、単価を確認していただき、10年分相当の金額が蓄電システムの導入価格を超えるのであれば元が取れるかもしれません。
残念ながら、今のところこのような計算をした場合、一般的な家庭では元を取るのは難しいかもしれません。これに災害時の長期停電対策など、金額の計算だけではないメリットをどの程度の価値として見るかが蓄電池導入についてのポイントです。
でも諦めないでください!自治体によっては設置に補助金がでます。活用することで経済性が十分なお買い物になる可能性もあります。
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メンテナンスは必要ですか?
蓄電システムは充電、放電の過程で熱を発生します。この熱の処理がうまくいかないと異常発熱や性能劣化の原因となることがあります。未然に防ぐために、空気の通り道の確保や、風通の確認などを行う必要があります。また面積あたりの重量が重くなるため、設置状態の確認も定期的に必要です。
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どの程度の家電がバックアップできるの?
蓄電池の非常時出力は「自立時」や「非常時」の定格出力としてカタログに記載されています。2kWや3kWといった書き方がされています。瞬間的にこれを超える容量の機器を接続することはできません。接続したい機器の定格容量(各機器に記載)をご確認ください。
近年の家電は省電力化がものすごく進んでいます。たとえば冷蔵庫などは200Wを切る製品もあります。しかしながら電源を入れた直後はその数倍の電力を必要とするものもあり、非常時には「自立時の定格以下の製品」を、「ひとつづつ動かす」ことを心がけてください。容量計算、接続できる機器などは当社で十分な下見を行った上でご提案致します。ご安心ください。