
太陽エネルギーお役立ちコラム
家庭用(住宅用)蓄電池のデメリット・メリットまとめ-2025年度最新情報-

※2025年5月1日に更新しました
近年、電気代の値上がりが家計を圧迫し、多くの方が頭を悩ませています。「少しでも電気代を抑えたい」「災害時の停電に備えたい」そんな思いから、家庭用蓄電池への関心が急速に高まっています。蓄電池は、電気料金の削減や非常用電源の確保など、魅力的なメリットがある一方で、初期費用の高さや設置場所の確保といったデメリットもあります。
本コラムでは、蓄電池の導入を検討されている方に向けて、そのメリットとデメリットを分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください!
目次
デメリット
デメリット1:初期費用が高い

蓄電池導入を検討する際、多くの方が最初に直面するのが初期費用の問題です。蓄電池の価格は、容量や性能、メーカーによって大きく異なり、設置工事費を含めると、一般的な家庭用蓄電池でも80万円から300万円以上と、決して安くはありません。
そのため、「蓄電池を導入すれば、すぐに電気代が安くなる」と安易に考えてしまうのは危険です。太陽光発電システムを併用している場合でも、初期費用を回収するには10年から15年、あるいはそれ以上かかることも珍しくありません。蓄電池導入による経済効果は、ご家庭の電気使用量、太陽光発電システムの有無、電気料金プランなど、様々な要因によって大きく左右されます。つまり、すべてのご家庭で蓄電池がお得になるとは限らないのです。
蓄電池導入を検討する際は、初期費用だけでなく、長期的な経済効果やライフスタイルへの影響を慎重に検討することが重要です。
対策その1:補助金制度を活用する
蓄電池の導入費用は決して安くはありませんが、国や地方自治体の補助金制度を利用することで、初期費用を大幅に削減できる可能性があります。補助金の有無や金額は、お住まいの地域や蓄電池の種類によって異なります。
まず、お住まいの都道府県のホームページで補助金制度の有無を確認しましょう。さらに、市区町村でも独自の補助金制度を設けている場合があります。都道府県と市区町村の補助金制度は併用できるケースもあるため、両方の情報を確認することが重要です。
補助金制度を上手に活用すれば、蓄電池導入の費用対効果を高め、よりお得に蓄電池を導入できるでしょう。最新の補助金情報は、以下のページにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
どのような補助金が受けられるかについては、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
対策その2:共同購入事業で導入する
蓄電池の導入費用を抑える方法として、一部の都道府県や自治体では「共同購入事業」が実施されています。共同購入とは、複数の購入希望者がまとまって購入することで、スケールメリットを活かし、通常よりも割安な価格で蓄電池を導入できる仕組みです。
弊社の販売エリアでは、今年度は長野県、群馬県、山梨県、埼玉県、東京都で共同購入事業が実施されています。共同購入事業の詳細は、以下のリンクからご確認ください。
対策その3:特典やキャンペーンを利用する
固定価格買取制度を活用して太陽光発電システムを導入されたお宅では、余剰電力の買い取りが10年間約束されていますが、11年目からはそれまでの買取価格から大幅に減ってしまいます。
そのような方へ、当社ではご購入特典として蓄電池システム設置後またはFIT終了後1年間にわたり太陽光発電余剰電力を20円/kWhで買取りをしております。
このような特典やキャンペーンを利用して、お得に賢く設置することが可能です。
対策3:事前に費用回収シミュレーションを確認する
購入前に、費用回収年数がどれくらいになるかシミュレーションを確認するようにしましょう。
ご家庭によって導入する蓄電池の容量やメーカーも異なりますので、当然設置費用も異なります。ご自宅のシミュレーションをきちんと把握しておくことで、購入してから「やめておけばよかった」などと後悔することのない選択ができるはずです。
デメリット2:貯められる容量は限られている

蓄電池に蓄えられる電気の量は、無制限ではありません。導入する蓄電池の容量によって、蓄えられる電気の量は異なります。そのため、ご家庭の電気使用量やライフスタイルに合った最適な容量の蓄電池を選ぶことが重要です。
容量が小さすぎると、必要な時に電気が足りなくなってしまう可能性があります。逆に、容量が大きすぎると、初期費用が高額になり、経済的な負担が大きくなってしまいます。
蓄電池の容量選びは、専門的な知識が必要になる場合もありますので、ご自身で判断するのが難しい場合は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
対策その1:ご自宅に合った蓄電池容量を確認する
蓄電池の容量は、ご家庭のライフスタイルや停電対策の考え方によって大きく異なります。そのため、最適な容量は各ご家庭で個別に確認する必要があります。
特に、停電対策として蓄電池の活用を検討されている場合は、以下の点を事前に想定しておくことが重要です。
- 停電時にどこまでの電化製品を使いたいか
- 普段通りの生活を維持したいのか
- 最低限必要な機器のみ通電すれば良いのか
- エアコンなど、消費電力の大きい電化製品を使用するか
これらの条件によって、必要な電力量は大きく変わります
ご自身で最適な容量を判断するのが難しい場合は、専門家にご相談いただくことをお勧めします。
ご家庭に合った蓄電池容量を知りたい方は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
対策その2:設定を使いこなす
蓄電池には、「モード設定」「放電開始時間」「残量」などの設定があります。
目的や状況に合わせてモードを切り替えたり、放電開始時間を設定したり、残量を意識しながら使ったりなど、設定を上手く使いこなすことで貯めた電気をより無駄なく活用することができます。
デメリット3:寿命がある

スマートフォンや冷蔵庫などの電化製品が年月が経つにつれて劣化していくように、蓄電池にも劣化があります。一般的に、蓄電池の寿命は15~20年と言われています。
対策:保証期間や内容をチェックしておく
通常、家庭用蓄電池には保証が付いてきますが、製造販売メーカーによってそれぞれ保証内容は異なります。保証期間や充放電サイクルの回数など、よく確認をして選ぶことをお勧めします。使用環境や使い方によっては劣化のスピードが速まる可能性もあるので、適切に利用しましょう。
デメリット4:設置スペースで場所をとる

家庭用蓄電池システムは、リチウムイオン電池を内蔵しています。体積あたりの重量が重くなる電池のため、100kgを超える重量となります。設置場所はこの荷重に耐えられること、かつ周りに可燃物を近づけないなど、設置場所の条件が多くあります。
大きさは140ℓ程度の海外用スーツケースが置けるくらいのスペースが必要です。同時にメンテナンスする空間も考えると、さらに広いスペースに設置するのが基本です。屋内用蓄電池であれば、比較的コンパクトなものもありますが、長く使うには良い状態を維持するために設置場所を選びます。
対策:設置場所の事前調査を行う
蓄電池の設置場所として、以下の条件があげられます。
・直射日光が当たらない
・極端な高温や低温にならない
・雨に当たらず結露しない
・重塩害地区、塩害地区でない場所
・積雪が少ない
・ガスの発生や粉塵がない
・床が重さに負けない耐久性がある
これらの条件を踏まえ、販売業者の方に事前調査をしっかり行ってもらうようにしましょう。
メリット
メリット1:災害時、停電時にも電気が使える
近年、頻発している台風や地震などの自然災害の影響で、停電が発生してしまうことがしばしばあります。そんな経験をしたからこそ、世の中の防災意識が高まってきました。
家庭用蓄電池システムの1番のメリットは、手元に電力がある安心感です。私たちの暮らしは照明や空調、通信はもちろん、調理や給湯、トイレの利用まで、日常的に電力の恩恵を受けています。もしもの時でも生活に必須の電力が手元にあることは大きな安心に繋がります。
蓄電池の停電対策として下記の3つのタイプがあります。
・ご自宅にあるすべての家電が使える「全負荷型」
・特定の部屋や系統を守る「特定負荷型」
・必要な機器を直接接続できる「コンセント型」
電化製品によっても必要な電力量が異なるので、事前に停電時の電気の使い方を想定をしておきましょう。
メリット2:電気代を削減できる
太陽光発電システムを導入していれば、パネルで発電した電気を蓄電池に貯めることができます。これを利用し、昼間はパネルで発電した電気を使い、使わずに余った電力は蓄電池へ貯めます。夜や朝方に蓄電池の電気を使用することで単価の高い日中の電気を買う必要がなくなり、電気代を削減することができます。
また、昨年から電気代高騰が続いており今後も止まる予測ができない今、さらに導入効果を期待できると思います。
メリット3:電気をクリーンエネルギーで自給自足できる

太陽光発電システムと組み合わせることで、CO2を発生しない環境に優しいクリーンな電力を利用できます。再生可能な太陽エネルギーで創る電力を余すことなく使用することで、電力を購入しないことによる経済性はもちろん、環境負荷を減らした暮らしを実現できます。(通常の系統連系型蓄電池では購入電力は0にはなりません)
また、「固定価格買取制度(FIT制度)」をご存知でしょうか?太陽光発電システムで余った電気を買い取ってもらえる制度です。固定価格買取制度を活用して太陽光発電システムを導入したお宅では、余剰電力の買い取りが10年間約束されていますが、11目からはそれまでの買取価格から大幅に減ってしまいます。蓄電池があれば、固定価格買取制度終了後は創った電気を売電するよりも蓄電池に貯めてご自宅で使う方がお得になります。
太陽光発電システムと蓄電池システムの組み合わせで、環境にも家計にもやさしく過ごすことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまでメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、家庭用蓄電池システムを導入することで、ご家庭で使う電力を好きなタイミングで手元に貯め、必要に応じて貯めた電力を使用することができるようになります。手元に貯めた電力があることは、停電時などもしもの時も安心です。
また、太陽光発電システムとの組み合わせで、環境にも家計にもやさしい生活を送ることができるので、嬉しいこと尽くしです。ただ、導入がおすすめな場合とそうでない場合があるので、事前に導入効果を確認しておきましょう。その際、詳しい説明やきちんと相談に応じてくれる販売業者を選ぶことも大切です。
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宮崎淳マーケティング部
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